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蒼き鋼のアルペジオ―アルス・ノヴァ― アフレコレポート

■千早群像 役 興津和幸
千早群像は現在の日常に苦悩した思いを晴らすため、潜水艦・イ401に乗り込みました。艦長なので冷静に指示を飛ばすのですが、戦いとなるとつい熱くなってしまう人物です。芝居ではそこを表に出しすぎず、内面の熱さをいかに声に乗せて届けるかを一番意識しています。ただ、群像自身はすごく子供で、家族の問題などで心が固まってしまった状態からのスタートなんです。艦隊のメンタルモデルは、心を持たない存在が少しずつ人の心を学習していきますが、もともと心を持った群像がどのように人間らしさを取り戻していくのかも重要なポイントだと思うので、艦長として頑張りつつも彼の内面が伝われば嬉しいなと思います。

■イオナ 役 渕上舞
イオナは潜水艦・イ401のメンタルモデルという、魂みたいな存在です。それぞれ個性があるメンタルモデルのなかでも、イオナは淡々としているほうで表情もあまり変化しません。でも物語が進んで群像と触れるなかでだんだんと感情が芽生えていくので、機械的になりすぎず、可愛らしさも忘れずに芝居をするよう心がけています。艦に乗って戦っている時と比べて、艦から降りて群像に人間のことをいろいろ聞く時の方が、優しくて無邪気な一面が表れます。これから先、もっと感情が芽生えていくと思うので、その両立ができるように最後までがんばっていきたいです。メンタルモデルの女の子の可愛さはもちろん、実際に存在した艦隊が3DCGで細部まで表現されていますので、いろんなジャンルのファンの方に楽しんで頂ければと思います。

■コンゴウ 役 ゆかな
コンゴウは「霧」という勢力を現場で束ねているポジションで、今のところ大変クールなキャラクターです。メンタルモデルという肉体を持つこと自体ももちろん、それに戸惑う自分を許容しきれない。
だからそんな自分を見せたくない。指揮官なので当然ではありますが、今のところ私にはそんな風に見えます。本来なら他のメンタルモデルたちのように自分のことで手一杯なのかもしれないけれど、
霧の艦隊をどうするかも並行して考える必要があり、苦しい立場だとも思います。
自分自身にも他者にも、不確定要素が増える一方なのですから。
物語全体は、当然群像側の視点で描かれていくと思いますので、私としては彼女の視点に立ったときに少しづつ自分を理解していく段階が見えるような芝居をしていけたらと思います。
艦隊としても、メンタルモデルという道を選んだ利点や弊害などもきっと描かれていくと思うので、大変楽しみにしています。

■マヤ 役 MAKO
マヤはコンゴウの「お友達」というポジションです。お互いに独自の路線を行っているんですけどね(笑)。クールなメンタルモデルが多い中で、明るくて子供っぽくて元気のあるキャラクターで、物語の重い部分をかき消すような役だと思います。ものすごく喜怒哀楽が激しくて毎回何かおかしなことをやっている女の子です。メンタルモデルであるということを本人がまったく気にしていないので、私自身もそれを忘れて芝居をしています。今のところ艦として活躍する場面はありませんが、実際は強いらしいのできっと格好良く戦うと思います。いつかそんなギャップが見られたら楽しみです。とても映像が綺麗で女の子がカワイイ作品ですし、男の人も格好良いと思います。でも、私が興味を持ったのはイ401のソナー手の静ちゃんです(笑)。

■タカオ 役 沼倉愛美
タカオは、戦っているときは自分の持っている力を信じていているクールで格好良いキャラクターですが、群像と出会ってから立場が変化していきます。ツンデレと言われていますがメンタルモデルのなかでも一番自分に素直で、ある意味、女性の体を持ったことを一番謳歌しているんじゃないかと思います。人間ではないものが人間と関わって変化して成長するスピードが目まぐるしく、変わっていったものをその場で全部出し切っていく子なのかなと思うので、そこを見逃さずに自分もそのひとつひとつを汲み取って演じていきたいなと思っています。

■キリシマ 役 内山夕実
原作コミックを拝見した時から艦隊同士が戦う姿がアニメになったらどんなふうに動くのか楽しみでした。実際に見てみるととても素敵な映像でしたし、これからさらに迫力ある場面が描かれるかと思うと楽しみです。キリシマはハルナと一緒にいるのですが、比較的感情が出やすくて強気に攻めるタイプのメンタルモデルという印象です。自分が負けるということをまったくイメージせず、思ったままに突き進んでいくタイプなので、彼女が戦っていることを楽しむように私も芝居を楽しんで、みんなの印象に残るような演技ができればと思います。

■ハルナ 役 山村響
率直に、女の子たちがすごくカワイイなと思った作品です。人格を持った艦ということですが、みんなまだ人間らしさを分かっていないところが赤ちゃんみたいな初々しさを感じられて魅力的です。ハルナはキリシマとコンビのような関係性で、冷静に分析をするのが担当。どちらかというとまだ人間の感情を実装してない無機質なところがあるので、キリッとした話し方です。でも、とある人物と出会ってから、怒りや後悔などだんだんと人間の心を持っていくので、そうした演技をきちんとできるように頑張りたいと思います。また、ハルナは、重いコートを着ていてそれを脱ぐとまた違った一面を見せるのでそこのギャップも出せたらと思います。

■ごらんになるファンの方へメッセージをお願いします。
興津 「メンタルモデル」とか「霧の艦隊」とかいろんなが用語たくさん出てきますが、そもそも「霧」とは何か? カワイイ女の子ばかりに気を取られずに(笑)、世界の謎がどのように明かされていくのか、そしてこの時代の流れに若者たちはどのように巻き込まれていくのかを楽しんでいただければと思います。

渕上 たくさんのメンタルモデルの女の子が出てきますので、その女の子のなかから自分の好きなタイプの子を探すのもよし、自分の好きな艦を探すもよし、興津さんのようにプラモデルで艦隊を作るもよし。ぜひ、いろんな楽しみ方をしていただければと思います!
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